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原因不明の痛みについて

こんにちは。
スモールジムYell代表トレーナー
近藤です。
寒さが厳しくなり、肩や腰に違和感を覚える方も増える季節ですね。
人間も動物の一種。季節の変化に体が反応するのは自然なことです。
しかし、慢性的な肩や腰のコリや、原因が分からず困るような痛みは、本当に嫌なものですよね。
整形外科で診断がつかず、どうしたらいいのか分からないまま、症状が続く…。そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
訪問鍼灸治療の現場でも、患者さんが「ここが痛いんです」と指で示してくださることがよくあります。「痛いところ=悪いところ」と感じている方が多く、そこに鍼を打てば治ると思われがちです。もちろん、局所治療が効果を発揮するケースもありますが、思うようにいかないことも少なくありません。
そこで今回は、「痛み」について少し考えてみたいと思います。
例えば、腰の痛みがあるとします。
ヘルニアなどの整形外科的な診断もなく、内臓からくる疾患も否定されている。
でも痛い…。
こういった場合、考えられる要因はいくつもあります。
  • 血流不足
  • 筋膜の影響
  • 骨盤の姿勢不良
  • 腰回りの筋肉(多裂筋や腸腰筋)の出力不足
  • 足首や股関節の連動不足
  • 太ももやお尻の筋肉(大臀筋やハムストリングス)の柔軟性不足
  • 腹部の筋肉(腹横筋や腹斜筋)の連携不足
  • 胸椎の可動域不足
  • 心因性の影響
これらの要因を探り、改善策を見つけるのが専門家の役目です。
一般の方にできる痛みとの向き合い方について、、
痛みの原因が分からず不安になる方に、私はこうお伝えしています。
「痛いところ=頑張りすぎているところ」
こんなふうに考えてみてはいかがでしょう?
例えば、腰を1人の人間だと想像してみてください。
腰さんは、毎日こう言われています。「じっと動くな!」「無理な荷物を1人で持ち上げろ!」周りの筋肉たちも協力してくれず、栄養や水分も十分に与えられない…。
これでは完全なパワハラですよね。(涙)
こうした酷使の末に、腰さんがギブアップのサインとして「痛み」を出しているのかもしれません。
痛みを和らげるために
原因不明の痛みがある場所は、あなたの体が「もう限界だよ」と訴えているのかもしれません。
その場合、次のようなアプローチを考えてみましょう。
  1. 直接その部分をいたわるマッサージや温めるケアをしてあげましょう。
  2. 周りの筋肉を鍛えてサポートするトレーニングを通じて、他の筋肉たちが協力できる状態を作ります。
こうした取り組みはシンプルですが、効果的です。そして、必要に応じて専門家に相談することをおすすめします。
痛みのある場所を「かわいそう」と思い、その部分に「ごめんね」「いつもありがとう」と感謝の気持ちを込めていたわってみてください。
きっと、あなたの体も少しずつ応えてくれるはずです。
寒い季節ですが、体を大切にしてお過ごしくださいね!