こんにちは。
スモールジムYell代表トレーナー
近藤です。
年が明け、少しずつ体を動かし始めた方も多いのではないでしょうか。体を動かすうえで、身体の仕組みを理解しているかどうかは、運動の効果や続けやすさに大きく影響します。
今日は、身体の仕組みを「車」に例えてお話ししてみたいと思います。
車が動く仕組みはシンプルです。
ガソリンと空気を燃焼させてエンジンを動かし、その動力をシャフトに伝え、タイヤを回します。これを人間に置き換えると、ガソリンと空気は「食事」です。食べなければ力が出ず、動くこともできませんよね。
そして、車のエンジンにあたるのが「筋肉」です。
筋肉はパワー、スピード、持久力など、状況に応じてさまざまな動きを可能にします。
つまり、筋肉の総合的な能力を「キャパ」と呼ぶと、キャパが大きいほど効率よく、余裕を持って動けるようになるわけです。
同じ体重であっても、キャパが大きければ、より軽やかに動けます。
ただし、キャパだけを大きくしても問題があります。例えば、軽自動車にF1のエンジンを載せたらどうなるでしょう?
車体がそのパワーに耐えられず、まともに走ることができません。
人間も同様で、筋肉のキャパに見合う「骨」や「関節」の強さや柔軟性がなければ、身体をスムーズに動かすことはできません。
さらに、車を動かすにはドライバーの操作が必要です。
これを人間に例えると、「脳」がドライバーに、「神経」がアクセルやブレーキをつなぐ配線にあたります。
脳が正しい指令を神経に送り、筋肉を適切に動かすことで、思い通りに身体を動かせるのです。
もし、運転初心者がF1マシンを運転したらどうでしょう?
おそらく事故を起こしてしまいます。
一方で、熟練のF1ドライバーが軽自動車に乗った場合、サーキットで意外といい勝負をするかもしれません。それは、運転技術が優れているからです。
運動においても同じで、技術練習や知識、身体の仕組みへの理解が、より良いパフォーマンスを引き出す鍵となります。
身体を動かす仕組みをざっくりとお伝えしましたが、運動を楽しく続けるためには、一部分だけに注目するのではなく、身体全体の仕組みを理解することが大切です。
筋肉だけ、神経伝達だけ、食事だけ――と極端に偏らず、全体をバランスよく考えてみてください。
これからも、身体の仕組みに関する情報をわかりやすくお届けし、皆さんの健康づくりのお役に立てればと思います。
一緒に運動を楽しみましょう!