こんにちは。
スモールジムYell代表トレーナーの
近藤です。
昨日は足指の重要性についてお話ししましたが、今日も引き続き「足」について考えてみたいと思います。
私たちの生活はすっかり靴に依存するようになり、裸足で過ごすことがほとんどなくなりました。
時代を遡れば、人類が進化する過程では当然のことながら靴は存在せず、みんな裸足で生活していたはずです。
少し足裏を触ってみてください。土踏まずとして知られる「アーチ」がありますよね?(ただし偏平足の方はこのアーチがなくなっている場合もあります)。
現代の靴中心の生活では、このアーチが崩れてしまい、足指を使わなくなることが多いのです。
その結果、全身のバランスにも悪影響を及ぼすことがあります。
では、なぜそんなことが起きるのでしょうか?昔と現代の大きな違いについて考えてみると、一つの答えは「地面」にあると思います。
原始時代には舗装された道路などありませんでした。石ころだらけの道、ぬかるんだ泥道、砂地、木の枝が転がる林道、坂道やでこぼこ道など、足元が不安定な環境で生活していました。
そのため、裸足の生活では自然と足指を使い、アーチが鍛えられていたのです。
一方、現代の私たちは平らで固いアスファルトやコンクリートの上を靴を履いて歩きます。
この環境では足指をほとんど使わなくても簡単に歩けてしまいます。
その結果、アーチが弱くなり、足元の「根っこ」がしっかりしなくなります。
さらに、デスクワークやテレワークの普及により座っている時間が増え、股関節や膝関節、足首もほとんど動かさない生活になっています。
こうして体のバランスが崩れ、猫背になったり、呼吸が浅くなったり、内臓の働きに影響が出ることも考えられます。
人間の体は環境に適応する性質がありますが、それが必ずしも良い方向に向かうとは限りません。
長時間のテレワークや運転、同じ姿勢を続けることで、体はそれに適応してしまいます。
しかし、この適応は健康にはマイナスの影響を与えかねません。
だからこそ、意識的に体を動かし、バランスを整える必要があるのです。
たまには公園や砂浜など、自然の地面で素足で歩いてみるのもおすすめです。
想像以上に気持ちが良く、体だけでなく心もリフレッシュできるかもしれません。
ぜひ一度試してみてください!